2014年7月12日土曜日

Inkscape のアニメ編集検討資料

Inkscape Animation-(Timeline) December 2012

Inkscape をアニメーションエディタにするための、ユーザーインタフェースの調査検討資料。

Inkscapeは、SVGをベースにしており、当然、SVG SMIL アニメーションを編集できるように検討したのだと思うが、まだ実現していない。それぐらい難しいのであろう。

この検討の中に、Fantavision があるのがなつかしい。PC98のころに世界的にヒットしたアニメーションエディタで、たしか、64点?64本程度の線画しか動かせなかったが、キーフレーム補間の機能をもち「10本アニメ」ぐらいなら簡単に作ることができた。9va-pi のルーツと言えるアプリである。

また、PowerPointの考察も書かれている。PowerPointのアニメーションを、アニメーションと呼ぶと、本来のアニメーションの意味を失ってしまうのではないかと思うが、(本来はトランジションとよぶべきではないか)まあ、ユーザーニーズは、物体が、どう出現するか、どう退場するかが大きい。ということだろう。そういう意味では、SVG SMIL もその程度なら簡単に表現できる。

なお、2次元ベクトルアニメーションの代表は Flashであるが、Flashのキーフレーム補間は、図形の拡大、縮小、パスアニメーション程度で、形の変化は重視していない。手で描いたほうがよいとの考えである。それよりプログラム制御を重視し、アニメーションエディタから、Webサイトの制作環境にうつっていった。

2次元キーフレーム補間を徹底的にすすめたのは、Synfig Studioである。だが、SVG SMILの出力はできないようである。これは、SVG SMIL の考え方が PowerPointのアニメよりで、中途半端で、Synfigアニメの表現が難しいのだろうと想像する。

9va-pi のSVG SMIL の出力を作る過程で、どこが難しいのか明らかになってくるだろう。

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